2018年02月28日

「餅は餅屋」でいられているのか

あたくし近藤史恵さんの大ファンでして
新刊が出版されるのをいつも楽しみにしております。

自転車ロードレースの世界を清々しくスリリングに描いた
「サクリファイス」シリーズでハマって以来
作品は大方読ませてもらっているので

そんな日々もかれこれ10年近くになります。


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因みにあたくしの新刊捜索スタイルは
ネットで新刊リリース情報を探すのではなく、
折をみて行きつけの書店へ足を運びリリースされた新刊の書棚に向かい
じーっと探し近藤史恵の名前を探しヒットするか否かをチェックするというもので
あの発見した時の喜びがどうにも病みつきでやめられません(笑)

独力で見つけられない場合のみ帰りしな書店員さんに
「近藤史恵さんの新刊は何か出ていますか?」とお伺いを立てます。

今回、いつものように新刊捜索をしたものの見つけられず
書店員さんに検索マシーンで調べてもらうことに。

結果、昨年の11月下旬にリリースされた「インフルエンス」という作品があり
よしっ!とひとり小さく拳を握り待っていると書店員さんから
「すいません一度お店に入荷したんですが少し経って返品しているようです・・」との回答があり
残念至極な気持ちになり今からどこかの書店へ走ろうかと思案しつつも、
最後にもう一度だけ丁寧に書棚を確認しようとチェックしていると
なっなんと!あるではないですか!それも2冊も。

近くにいた書店員さんに「ありましたよ〜」と報告しますと
「ありましたかっ!見落としておりました。大変失礼いたしました!」との返答。

「おい〜!きちんと探してくれよ〜」という気持ちに若干なりつつも
新刊が購入できる喜びが上回り「いえいえ〜」と特に問題にせず収めました。

しかしながら・・・レジへ向かおうとしたその時に
もう一冊購入を迷っていた恩田陸さんの直木賞・本屋大賞 W受賞の話題作
「蜜蜂と遠雷」に関する彼の書評を聞きたくて 「これ読まれましたか?」と伺うと
「いやー読んでないんです。不勉強ですいません。」との返答。

あーもったいない(笑)

恩田陸「蜜蜂と遠雷」は恐らく面白い。
けれども、世の中の書評と読者各人の好みが必ずしも一致する訳ではないので
スッと要点を掴んだ説明をしていただけたのなら、
自分に合うか否かの尺度となり
それでピンとくればあたくしはそれに導かれて書籍を購入しておりました。

それで実際に読んで面白いと思えば書店員さんの株はグッと上がり、
次回来店の際、彼に「おススメはありますか?」と伺い
例えそれが知らぬ書籍でも「彼が言うからには購入してみるか」となる訳です。

なので「もったいないな〜」の気持ちから思わず
「話題の書籍なのにこれ読んでないんすかっ?
本好きの書店員さんなら読んでいると思ってたのに(笑)」と冗談まじりに一言。
言ってるお前も読んでないくせにですが(苦笑)

すると「不勉強で大変申し訳ございません」と彼からのお詫びの一言。

年の頃20代前半くらいで中肉中背で眼鏡を着用、
童顔に少しボサボサの中くらいの髪に生やしっぱなしの口髭からして
いかにも文学好きに見えるその風貌から勝手に「作家志望かな?」と思っていたりした分、
これまた勝手にガッカリして書店を出たのでした。

それにしても「冗談ちょっときつかったかな〜」なんて帰りしなに思いつつ、
博物館の学芸員じゃあるまいし
また仮に彼が「本の虫」だとしても好みもあるし
話題の新刊を読んでなくても仕方ないよな・・・と独り言ちておりました。

だけれども「餅は餅屋」であって欲しいというのは本音で
なんの業種職種であれ矜持を持って仕事をされている姿を拝見するとステキだな〜と感じます。

さいごに・・・

このエピソードを踏まえて最も感じたのは、
「人のことをどうこう言う前にお前自分の足元をよく見ろよ」ってことであります。

すぐに楽をしたがる自分への戒めとなった今日。
自身が「餅は餅屋」でいられているのか・・・
書店員の彼とのやりとりを経て
思いがけず己の職責を問うことになりました。



posted by tetsu at 18:26| Comment(0) | 日記
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