2017年06月02日

友よ

中学の頃、彼は悪にも一目置かれる存在で

ケンカが強いと言われていた。


でも彼は、そう言われるからそんなフリをしていたけど

本当はちっともケンカなんかしたくなかった。

力持ちで心根の優しい奴だった。


友へ141104.jpg


3年前、四半世紀ぶりに再会した彼は

同級生と結婚していた。


当時、結婚して間もなかったわたしに

「結婚の先輩のおれがその秘訣を教えてやる」と一言。

「そうやね、うんうんって、奥さんの話をきいてあげること」


運転する大きな車のハンドルを切りながら

天気の良い秋の日に

助手席に座るわたしへ嬉しそうに話した。


あの日の空はどこまでも青く

真っすぐ伸びる田舎道はどこまでも続いていた。


明日が今日と同じように訪れるとは限らない。

朝目が覚めて大切な人が近くにいること。

愛すべき仲間がいること。

それが当たり前でないことに気づかされる瞬間。

全身の力が抜ける。


彼を胸に刻み明日への一歩を踏み出すこと。

それが全てだと思う。


精一杯生きぬいてやる。

友よ。やすらかに。




posted by tetsu at 00:49| Comment(0) | 日記
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