2014年07月17日

舞台「母に欲す」

パルコ劇場で観た峯田和伸(銀杏BOYZ)主演のこの舞台。

結論から言いますと激しく良かったです。

サブカル臭漂う憎めないダメ男を演じさせると峯田氏は日本屈指。

池松壮亮、田口トモロヲ、ら脇を固める俳優陣も素晴らしい。

作・演出 三浦大輔氏はえぐる様に人間の業を描く。

あまちゃんで知られる大友良英氏の音楽は無意識の内にこちらへ。


hahanihossu.JPG


ストーリーをネタばれしない程度にさわりだけ。


舞台の冒頭は、

東中野のボロアパートのうす汚れた部屋に、

峯田氏演ずる男がパンツいっちょで半ケツ出して、

パイプベットに横たわっているシーンから始まる。


鳴り響く部屋の固定電話、、、

鳴り響く携帯電話、、、


それらを全部スル―して、

前後不覚のようにフラフラしながら、

やおら起き上がり、

だらしなくTシャツを着る。

だらしなくズボンを履く。


ほとんど空の冷蔵庫から水を取りだし、

グイッと一飲みして携帯のメモリーから電話をかける。


40分・3900円・指名無しコースのデリヘルへ。


手配が終わると、

しばらく携帯の電源を切っている間にたまりまくった、

30件の留守電を聞き始める。


地元で働く池松氏演ずる弟から「連絡をくれ」

とのメッセージがやたら残されている。

そうこうしている内に携帯が鳴る。


電話に出る。

地元の同級生からの声。

そして発せられる衝撃の一言。


こうして舞台は幕を開ける、、、


男にはいつまで経っても変わらない習性がある。

それも太古の昔からずっと。


それがタイトルに繋がっている訳ですが、

さもありなんの今に照らして、

生々しくそれを描きだす舞台を観ていると、

おぞましくもバカバカしくも温かくもある。


また、観る人間が地方出身者であるならば、

だからこそ分かる、

良くも悪くも狭い人間関係が生み出す情と閉塞感を、

感じずにはいられない。


峯田和伸氏の主演映画に、

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」という作品が有ります。

気弱で日陰を生きるサラリーマンが主人公のストーリーですが、

監督はこの舞台と同じく、

劇団「ポツドール」主宰の三浦大輔氏。


なので・・

必然的にその映画とこの舞台は感覚が近い。


「ボーイズ・オン・ザ・ラン」にハマった方が、

舞台「母に欲す」にもハマる可能性は、

ピーナッツバターが好きな人がそもそもピーナッツが好きである事と、

同じくらいの可能性であります。


該当される方。

今すぐ劇場へ。



舞台「母に欲す」

作・演出 三浦大輔

音楽 大友良英

キャスト 峯田和伸 池松壮亮 土村芳 米村亮太郎 古澤裕介 片岡礼子 田口トモロヲ

東京 PARCO劇場 7/10(木)〜7/29(火)

大阪 森の宮ピロティホール 8/2(土)8/3(日)

公演情報サイト
http://www.parco-play.com/web/program/hahanihossu/



posted by tetsu at 17:44| Comment(0) | 舞台
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